下水道施設に係る調査研究

とちぎ建設技術センターでは、下水道施設の維持管理の効率化や省エネルギーの促進を図り、新たな施設管理手法のあり方を検討するとともに、未利用エネルギーや資源の利活用に関する調査研究を行い、成果を公開しています。

最新の調査研究テーマ R6(2024)年度


  • 浄化センター等における効率的な緑樹管理方法の検討

  • 下水処理場は一般的に敷地境界に緩衝緑地を有しているケースが多く、また、増設予定地や施設間の通路脇などには空地が点在していることが多い状況です。
    本研究では、これらの緑樹帯や空地を管理する費用が相応に発生しており、維持管理費の削減・必要な剪定に費用を回せないかという点に着目し、除草の手法について検討し、必要に応じ試行で効果を確認することを目標に実施して行きます。


  • 脱水汚泥の含水率低下技術に関する調査研究

  • R5(2023)年度に引続き実施して行きます(次項参照)。

前年度の調査研究の成果 R5(2023)年度


  • 栃木県流域下水汚泥のコンポスト化に関する調査

  • 昨今の下水汚泥に含まれる“リン(P)”への注目に対し、本研究では過去に肥料(コンポスト)化を実施していた処理場に携わってきた見地から、問題点や設備の方式について検討し、その結果を県へ報告しました。
    流域下水処理場で発生する汚泥の肥料資源としてのポテンシャル(リン(P)・窒素(N)・カリ(K)の濃度)を確認し、リンが6流域処理場で年間約200t含まれるということを提示し、反面、肥料として有害とされる物資の含有量の測定結果の推移変化を確認し示すことで、モニタリングが重要であることを提示しました。
    また、コンポスト化施設の設備などについて複数の種類があり、その特徴などを提示しました。


  • 脱水汚泥の含水率低下技術に関する調査研究(中間報告)

  • “維持管理費の削減”、“温室効果ガスの低減”のための手法は複数考えられますが、下水処理場の脱水工程で“含水率を低下させること”が手法の1つとして挙げられます。本研究では、幾つかある低減化技術のうち繊維分添加による含水率低下について、手法・コストについて検討しています。
    本年度は購入した繊維を汚泥に添加し脱水することで含水率が低減するかを実証し、コスト検証を行いました。次年度も脱水機の方式を替えての実証などを行います。

過去の調査研究テーマ


  • 汚泥焼却灰の混練成形ラインを用いた場外搬出方法の検討 R4(2022)
  • 水質測定時の操作が測定値に与える影響について R4(2022)
  • 包括的民間委託における履行確認評価方法の検討について R3(2021)
  • 土沢中継ポンプ場における年間を通じた最適なポリ硫酸第二鉄添加率の検討について R3(2021)
  • 下水道施設での災害発生時における支援について~下水道レスキュー隊 R2(2020)
  • 脱水ケーキ含水率改善を目的とした、脱水助剤使用法と汚泥の改質効果の検討 R2(2020)
  • 汚泥処理施設で発生するMAPの有効利用に関する調査研究 R1(2019)
  • 汚泥焼却施設における湿灰処分費削減の検討 R1(2019)
  • 水処理・汚泥処理情報の利活用に向けた管理システムの開発 H30(2018)
    (成果のダウンロードは下水データ管理システムのページから行えます)
  • 下水処理施設の広域的管理に向けた可能性の検討 H29(2017)
  • 下水道処理施設における健全度調査方法の検討 H29(2017)
  • 下水処理水の有効利用に関する調査研究 H28(2016)
  • 下水処理場に適した太陽光発電に関する調査研究 H27(2015)(pdf)
  • 酸化池を使用した場合の放流水質に関する調査研究 H27(2015)
  • 下水処理場に適したストックマネジメントシステムの導入に向けた調査研究 H27(2015)
  • 下水処理場における下水熱量調査 H27(2015)
  • 脱リン焼却灰の資源化(ヒ素不溶化処理)について他 H25(2013)
  • 下水道資源化工場焼却灰からのリン肥料製造の可能性についての考察 H24(2012)(pdf)
  • 農業集落排水処理施設における余剰汚泥削減生物製剤を用いた汚泥減容効果の確認 H24(2012)
  • 消化ガス中のシロキサン濃度と除去装置について H24(2012)
  • 下水処理施設が有するエネルギーの利活用に関する一考察 H21(2009)(pdf)

下水道施設に係る調査研究についてのご質問・お問い合わせ


下水道部 管理課 TEL:028-626-3117 FAX:028-626-3107