各賞の受賞者には賞状及び副賞を贈らせていただきました。
鈴木 貴晴(慶應義塾大学 2年)
島村 亮(宇都宮大学 3年)
中川 桂佑(金沢工業大学 4年)
松山 大介(宇都宮大学 3年)
成塚 翔太(芝浦工業大学大学院 1年)
栃木市は、江戸時代から栃木市を流れる巴波川(うずまがわ)の舟運交易の拠点として栄え、「蔵の街」として知られてきました。市内には、江戸、明治、大正とその時代を語り継ぐ歴史的な建造物が数多く残されています。JR両毛線・東武日光線が相互乗り入れする栃木駅は、「蔵の街」を訪れる観光客の玄関口となる交通拠点であり、駅周辺地区は、地域の人々の都市拠点としての役割を担っています。
栃木駅の北口にある大規模空地はシビックコア重点整備地区として、鉄道の高架化と区画整理事業などで新駅舎完成後に駅前広場整備とともにうみ出され、地区の特性を生かした市街地の形成が期待されています。今回の課題はシビックコア地区「シビック交流ゾーン」の「賑わいの創出」「地域社会のコミュニティーの強化」「環境の共生」をキーワードとした複合的なアーバンデザインへの提案です。
このような大規模な計画の実現には相当の長い期間をかけて様々な視点から育まれていくものであり、容易にはできないことは当然です。しかしながらその検討のためのアイデア出しやビジュアル化に関しては、短時間でより具体的なイメージが共有できることで様々な議論を活性化できることは専門的な業務としても重要であり、新しいツールとしてのBIM技術の社会的な効果として期待されます。
そこでこの課題ではあえて合計42,000m2もの施設群の総合的な企画、配置計画、動線計画、そして景観イメージを求めます。別表で求められている機能面積を合計として確保すれば、自分自身のまちづくりへの企画提案に基づいてシビック交流ゾーン内に自由に配置することができます。提案をするにあたっては各機能の連携的な利用に配慮し、街路自体のデザインや道路を横断する構造物、駅広場や高架下への接続など、建築物以外への提案も自由とします。企画意図の説明と機能の配置は最低限の必要事項ですが、それだけでは不十分です。当然のことながらこの施設群のすべてを時間内に建築計画レベルで完成する事は不可能ですが、都市空間デザインの計画コンセプトを明確に伝えるためには、そのための重要な空間が具体的なイメージを持っていることも大変有意義です。企画提案を効果的に説明するために、例えば建築物を貫くパブリック空間や建築群として象徴的なスカイライン、特徴的なファサードの連続と街路の関係など、特に重要だと思われる部分にはできるだけ建築的なデザインのレベルの表現を盛り込む事が、優れた提案となる鍵となるでしょう。自由にポイントを決めて結構ですので、BIMの機能を効果的に使って、歴史ある地域のあたらしい駅前空間にたいするフレッシュな提案をしてください。
商業機能 | 約10,000m2 | 飲食・物販など |
ホテル機能 | 約7,000m2 | 約200室 |
コンベンション機能 | 約7,000m2 | 大小会議室、宴会場 |
市民情報センター機能 | 約6,000m2 | 図書館機能、カルチャースクール機能 |
オフィス機能 | 約8,000m2 | 官公庁の出先機関を集約したオフィス機能など |
児童福祉施設 | 約4,000m2 | 児童が健全な遊びから健康や情操を育む屋内型施設、地域の子育て活動組織の拠点 |
合計 | 約42,000m2 |
建築デザインの分野でもデジタルなツールの利用はますます進化しています。いまや欠かせないパートナーとなったコンピューターはいろいろな意味で私たちのものづくりの方法やデザインそのものにも大きな影響を与えています。世界中で新しい世代のデザイナーにその優位性についての理解を深め未開拓の可能性を追求する事が期待されています。このマロニエ学生BIM設計コンペティションは、ローカルな視座も大事にしながら、グローバルな視野とフレッシュな視点をもつ未来のデザイナーを見つけ出すことを目的にしています。
全国の大学・大学院・専門学校に現在在籍している学生(ただし、11月29日の表彰式に出席できることを条件とします)が個人として応募できます。グループや連名では応募できません。
本コンペティションは通常とは違い、48時間以内という短い時間で作成した建築デザインについて、指定のBIMソフトウェア(ARCHICAD)による3次元モデルデータのみを提出するペーパーレス方式になります。審査段階においてもアップロード提出された3次元モデルデータをモニターで操作して作品を評価します。
提出方法については申込者に個別に連絡致します。
まず、以下の専用フォームからオンライン・エントリーして下さい。
締切2015年11月6日(午後11時59分)
申込フォーム https://s360.jp/form/32164-439/
10月19日 募集告知開始
11月 6日 オンライン・エントリー締切 (午後11時59分)
11月13日 課題敷地データ及び要求条件公開(午前12時)
11月15日 オンラインデータ提出締切 (午前11時59分)
11月27日 ショートリスト作品発表(10作品程度)
11月29日 審査結果発表・表彰式
本コンペティションで使用するBIMソフトウェア(ARCHICAD学生版)はグラフィソフト社のWebページよりダウンロードできます。限られた時間の中での建築デザイン案を作るために課題条件公開前に十分に準備できるよう、コンペティション運営事務局がソフトウェアセミナー、トレーニング、ならびにOpen Campus、専用メール、FAQ Webサイトを通じてサポートします。
なお、サポートについてのご案内、トレーニングの申込みは、エントリー後の返信メールにてご連絡いたします。
※ARCHICADダウンロード http://www.graphisoft.co.jp/archicad/education/index.html
最終審査会と結果発表、及び表彰式は以下の「とちぎ建築プロジェクト 2015」の一部として行われます。
15:00~ 特別講演+てい談 山梨知彦氏 工藤和美氏 池田靖史氏
18:30~ 記念レセプションにて審査結果発表及び表彰式
会場:ホテルニューイタヤ
(〒320-0811 栃木県宇都宮市大通り2-4-6)
以下の各賞を選定し、賞品及び賞状を授与します。
・最優秀賞(山梨知彦賞) 1点
・準優秀賞(工藤和美賞) 1点
・準優秀賞(池田靖史賞) 1点
・準優秀賞(とちぎ建設技術センター理事長賞) 1点
・準優秀賞(栃木県建築士事務所協会長賞) 1点
応募作品の著作権は、応募者に帰属しますが、そのデータ及び作成された画像について、主催、共催、協賛団体は出版や公開をする使用権を保有します。
審査委員 山梨知彦氏 日建設計執行役員
工藤和美氏 シーラカンスK&H代表取締役
池田靖史氏 慶應義塾大学院 政策・メディア研究科教授
渡邉伸宏氏 とちぎ建設技術センター常務理事
佐々木宏幸氏 栃木県建築士事務所協会会長
公益財団法人とちぎ建設技術センター
一般社団法人栃木県建築士事務所協会
グラフィソフトジャパン株式会社
株式会社大塚商会
栃木県
宇都宮市
栃木市
一般社団法人日本建築学会関東支部
一般社団法人栃木県建築士会
栃木県建設産業団体連合会
一般社団法人栃木県建設業協会
一般社団法人栃木県設備業協会
学校法人足利工業大学
国立大学法人宇都宮大学
独立行政法人国立高等専門学校機構 小山工業高等専門学校
慶應義塾
宇都宮ケーブルテレビ株式会社
ケーブルテレビ株式会社(栃木ケーブルテレビ)
株式会社とちぎテレビ
公益財団法人とちぎ建設技術センター
建築部建築課
マロニエ学生BIM設計コンペティション事務局
〒321-0974 栃木県宇都宮市竹林町1030-2(栃木県河内庁舎別館)
TEL 028-626-3188